斜に構える頑固

日々思うことを綴る

高校時代に勉強について言われた二言

 「数字と法律を勉強しておきなさい」

 将来何をするのかわからないときに、社会に出たときに身につけておいて損はないからと言われた一言。数字とは、大きさの感覚を掴んでおくこと。ここから50km先はどの地点ですか。日本の人口、自分の住む地域の人口は何人。水100kgはどのくらいの量ですか。80坪はどのくらいの広さですか。このような量に関する質問を子供にしてみると、突飛な答えが帰ってきて面白い。大人はそうだと恥ずかしい。あと、経理に関する知識を身につけておくこと。数字といえば帳簿のことだ。

 法治国家である以上、法律を知っておくのは当然だと思うのだが、現実的ではない。道徳として身につけておけばよい。自分が何をするのか決まっているのなら、関連するものに目を通しておきたい。ここでは法律そのものよりも、法的手続きを知っておきなさいということを意味する。必要となる免許・資格について。登記手続きの方法。会社を設立できますか。裁判をすることができますか。この種の事柄は、士業と呼ばれる人たちに投げることが多いが、あくまで彼らは補助する立場でサブである。メインであるあなたは、概要であり全体の流れなりは知らなければならない。

 「勉強ができることと仕事ができることは別だ」

 社会人によく聞かされた。職種や、自発か受け身かでまた違ってくる。前者は自分でも評価できるが、後者は周りの人たちの評価である点が大きく違う。自分の感覚と異なることなどしばしばだ。それでも、勉強のできる人のほうが、仕事のできる確率が高いことは事実だろう。

 周りの大人に何を勉強したら良いか尋ねると、たいてい学校で学習する内容ではない答えが返ってくる。しかし、学校で勉強することを否定する大人は極めて少ない。

 私個人は、「紙と鉛筆が使えるように、パソコンは使えるようにしておきなさい」と、30年間言い続けている。