斜に構える頑固

日々思うことを綴る

第一印象に流されないようにしたい

 初見で他人に偏見を持ってしまうことが悩みの一つである。当然ながら、それを口にしたり、態度に表したり、差別するようなことはない。風貌や印象にとらわれず、常にフラットに接するように心がけている。あくまで自分の心の中の話である。

 優しそうな顔、怖そうな顔、いい顔、悪い顔。性格や生き様は顔に出ると考える。この手の話題を酒の肴にするとなかなかに盛り上がる。人相学や観相学というものが構築されるのも頷ける。占いのたぐいだという人もいるが、それよりは現実的に思う。私の経験だと、高齢であればあるほど間違わない。文字通り年輪を刻んでいると言える。反面、20代はそうでないことがしばしばだ。

 職業も顔つきに影響するということを聞いたことがある。私も子どもの勉強を見ていた頃は、先生の顔つきをしていると何度か言われたことがある。芸能人は多くがいい顔に見えるし、政治家は多くが悪い顔に見える。あくまでそう見えるだけで答え合わせはできないし、他人の中身など知りようがない。私がアルバイトを雇ったとき、上司に今の人は良くない目をしているから注意しろと言われた。その人は2日で辞めてしまったのでどんな人間かは分からなかったが、上司いわく、経験上目を見ればわかるという。

 eスポーツが流行らない理由が色々言われている。今は知らないが、初期の頃はサングラスやマスクで顔を隠す人が多かったし、ゲーム外でもプレイヤーネームを使い本名は使わない。これを見て日本では難しいなと思った。スタートラインを自ずから下げてしまっていたのではなかろうか。

 歳を重ねるにつれて第一印象などによる偏見は大きくなっていて、まずはそれを拭い去る作業が必要になる。実際に、はじめましてと挨拶する機会はそれほど多くないが、私がファーストコンタクトで最も気をつけていることである。