斜に構える頑固

日々思うことを綴る

世代背景の違いをふと思う

 80歳前後は、良くも悪くもまずは行動する世代である。物事を全体で考え、一様であることを好む。そこには常識が生まれ、1%を切るような異端な存在は排除する傾向がある。

 この子世代にあたる50歳前後は、行動しない世代である。親世代が動くためにその必要がなくなる。しかし、物事は伝播継承されるため知識は豊富だ。反抗心を持つものが多く現れて、考え方が2極化していく。

 孫世代にあたる20歳前後は、物事を知らない世代である。上の世代が動かないので物事が伝わらない。個々で思考・判断するしかなく、自然と多様化していく。そこでは常識がなくなり、大きな%を占めるような存在は解体されていく。行動力に関しては不明。

 偏見絡みの私の個人的な世代ごとの心象である。社会は各世代が混在しているし、世代にかかわらず素敵な人、尊敬できる人は多く存在する。時代背景による違い、特に物質的に満たされているかの影響は大きい。数的優劣はまだ上の世代にあるが時間の問題だ。生物として種の存続を考察すると、親世代の行動が適し、孫世代は滅亡前の様子に見受けられる。さらに5,60年先を考えると思考は親世代のものへと回帰していくだろう。そうやってぐるぐる回っていく。

 現実に50年先を考えて生きている人はいない。今を生きることで手一杯だし、せいぜい数年先までだ。将来どうなるかなんてわからないというのが本音である。しかし、上に立つ人間には先を考えてほしい。

 30年後は、一千万人からなる巨大都市と、沿岸部に存在する数十万人からなるコロニー的な都市群で二分する。前者は、孫世代を中心とする近未来型社会。後者は、1次産業とその加工および電力供給に特化した親世代のような社会を築く。このような都市構造を予想してみた。あなたはどちらに住みたいか。