斜に構える頑固

日々思うことを綴る

量より質だろうな

 過去にいわゆるアニメオタクをしていた。毎クール10本程度のアニメを視聴し、劇場版・OVAやネットの一挙放送なども追っていた。指折り数えると7~800タイトルに上る。その内、10分以上単独で語るという条件でプレゼンできるものは20本に満たないだろう。各々楽しんではいたのだが、振り返ってみると機械的に追いかけて時間を浪費していただけのように思ってしまう。視聴数は少ないが、1本1本をとてもよく覚えていて、しっかりと話のできる知人がいる。彼と話していると、量より質だなと感じさせられる。

 読書に関しては尚の事である。中高時代は勉強から逃避し、乱読することが定期的に訪れた。それなりの冊数を読んでいるが、自分の中に何も残っていないことに驚いている。その後は読書から離れていたのだが、電子書籍の普及もあり、近年はちらほら活字を読むようになった。昔と違い、簡単な読書メモを取るようにして質を上げている。名言やためになることの一つでも発見できれば読んだ甲斐があったというものだ。

 コロナ渦中にHTMLとCSSを覚えた。Kindleで10数冊を選び、メモを取りながら短期間で粗読し、その中の気に入った2冊を精読し学習した。数十年越しに、ようやく量と質のバランスが取れた気がする。また、自己啓発本というのも読んでみた。評価の高いものを10数冊。その多くが、気の持ちよう、時間効率、メモの取り方の話で、質を求めても仕様がないと思った。しかし、若いうちにざっと目を通して卒業しておくとよろしい。

 話変わるが、調味料には質を求めてほしい。100円のものと300円のものがあるとする。1度の使い切りならお財布事情にあわせれば良いが、10回使うとしたらどうだろう。今後の10食がより良いものになるのであれば、300円を選択するほうが賢いのではなかろうか。