斜に構える頑固

日々思うことを綴る

家庭やコミュニティを大事にしたい

 近年保育園の不足が問題となっているが、強い少子化傾向から考えると少し不思議。子供の育て方が大きく変わったのか。SNSやネット上の意見が実社会とずれることが増えた。一定の思想や好きなものだけが集まっているという強いフィルターがかかっていることを忘れているのか。

 どのような家庭で育ちましたか。

 父、母、二人または三人兄弟、母親は専業主婦またはパート、祖父母の家が近距離で交流が多い。連休や正月は親族が集まる。スポーツ少年団、子供会に参加、高校時代は部活にアルバイト。子供の頃に最も多かった家庭環境がこのようであった。さすがにサザエさんのような家庭は少なく、核家族化は進んでいたが、親族や地域の繋がりがとても強かった。私の家庭は少し異なっていたのでうらやましかったものである。

 両親共働きの一人っ子。小さい頃から保育園に通い、連休や正月は旅行。スポーツと勉強の習い事をしていて、部活等はしていない。これは知人の家庭である。私の勝手な偏見で一人っ子にはよい印象がないが、両親がしっかりとした人物ということもあり、この子は好印象であった。現代において、割と多い家庭環境ではないだろうか。

 どちらが良いかという話ではない。子供は育てる大人たちで変わるから。社会全体が複合化・共同化していく傾向から、単一化・単独化へと変化している例としてあげた。この流れにものすごく違和感がある。そして、コミュニケーションやコミュニティを形成する力が失われていくと考える。もとより人間は単身では生きていかれない。この点においては地球上で弱い生き物だ。少し針を戻して、家庭や地域のあり方を再考してみたい。多幸感は親しい友人や参加するコミュニティの量に比例すると聞く。年令を重ねてからは特に。