斜に構える頑固

日々思うことを綴る

ネットの思考性を考えていたのに、単なる政治批判にすり替わった

 学者が3人集まると意見がまとまらないという。有象無象が千人万人ともなれば、方向性ひとつ定まらないだろう。そこで信頼できる一定数の人々を代表として意見をまとめてもらい、残る大勢はそれに従うこととする。間接民主制だ。代表者間でも話し合いが円滑に進むように、方向性の近しいものがグループを形成し、グループ間で意見を調整する。政党政治だ。

 SNSなどの影響で従うべき大勢が全方位に意見をしすぎるようになった。世の中がうまく回るためには、我々は気に入らない点があっても、ある程度黙って従っていく必要がある。全員を満足させるのは不可能なのだから。どうしても意見をしたければ、各々の代表者へ向けるべきだ。個々の意見が一点に集中することで、ようやく伝達し取り上げられることとなる。また、批判は対象となる代表者とそれを選んだ人々に向けられるべきだ。代表者を選んだ人々に対する批判は、ネット上のごく一部に散見される程度である。この批判はもっと拡大してほしいと思っている。それでも我慢のならないときは、自らが代表者になりなさい。

 政党政治と検索に入れると、第2候補に「行き詰まった」「終わり」が含まれていた。ここからも大衆意見が読み取れる。このように感じている人が多いということだろう。最大の問題は、方向性が著しく異なる人間が同じ党に所属している点である。あまりにも党内で賛否が割れすぎる。また、党の決定と自分の意見が異なっていても、所属している限りは外では口をつぐんだ方が良い。政党が選挙のためのグループと化し、政治的な意味を失いつつある。特に自民党は、解党してその内部にある派閥がそれぞれ政党となれば、ましな政党政治が行われよう。もしくは、日本も二大政党制の方が良いのではなかろうか。結局のところ、議員数が多すぎるのが問題の原因なのだろう。