斜に構える頑固

日々思うことを綴る

選挙カーの音を聞きながら

 その団地は1丁目に住宅120世帯、2丁目に住宅30世帯と市営アパート100世帯、3丁目に県営アパート200世帯という構成で、中央に集会所と公園があった。当初は、団地として1つの自治会を形成し、夏祭りなども全体で行われた。持家住宅と賃貸アパートでは民度の違いが大きく、市営と県営も仲が悪かった。自治会は代表者で運営されるとはいえ、票決になると県営の意見が強くなる。後に自治会は3つに分かれ、夏祭りも別々になり、市営にいたっては公園でなくアパート敷地内の広場で催された。私が子供の頃にいた団地の話。

 30年ほど前に、若者の政治離れが声高に叫ばれた時期がある。その後は離れっぱなしなので話題にはならない。無関心はやがて無知へと変わり… 政治家ばかりを責めるのも何だな。

 小中高と学んでいく中で生徒会選挙を経験していると思う。全校集会で生徒会長候補が演説していた記憶はあるが、実際に投票した覚えは2度しかない。少しおちゃらけた対抗馬が出たときと、信任投票が行われたときだ。後者は学習の一環として投票を経験させるために行ったようだった。生徒会長は、成績がある程度上位で、リーダーシップに優れ、ハキハキした性格の人が就いていた。不思議なもので、学校生活を送っていると、この人だろうなと暗黙のうちに絞られていく。当人も自覚してかその役を担っていた。そこから10数年たち聞いた実話。受験を有利にするためになった。成績は下の方だが親は議員をしている。さて、現在はどうなのか。

 選挙制度もアップデートする頃合いではないか。人口、面積の2変数による新しい選挙区割り。年金・生活保護受給者、公務員に対する制限選挙ふるさと納税ならぬふるさと投票。書いていて笑ってしまうが、1度これくらい壊したほうがいいのかも。