斜に構える頑固

日々思うことを綴る

意思伝達の難しさ

 相手に何かを伝えるとき、うまく説明できていないことが多い。伝わらないならまだしも、逆の意味を取られることもある。何度か言い直すか、少し時間を置くとうまくいくが、仕事中にその余裕はない。友人との会話でも、あまりに度々だと最悪である。

 私は相手との間に常識や共通認識を勝手にこしらえ、それが一般的で当たり前だと思い込み、頭の中で処理をして、相手に伝わっていると勘違いし端折って発言しているようだ。これに気づけたのはいい年を取ってからで、今は頭の中で終わらせず言葉にするように心がけている。また、単純に言語化できないという能力不足な部分もある。成長に差はあれども、実際に話したり書いたりと経験を積むしかなかろう。これに長けた人間が動画サイトでいろいろと発信している。言論人、有識者などさまざまが、何かについて論じたり、説明したりと。先入観なしに聴取してみるとなるほどたいしたものである。自分ならどのように言葉にするか考えてみるのも勉強になる。

 ここに、発言する時間や記述する文字数という制約がつくと難度が跳ね上がる。要約して伝えるという技術が必要になる。要点がずれたり喪失したりしては別物になってしまう。国語の授業で要約文を作るとき、重要そうな文を抜き出すことしかできなかった私は、全く正解にたどり着けなかった。私個人なら不正解でも構わないのだが、大衆に向けて発信する人たちがそうでは困る。記事を書くものは、要約するということをしっかりと勉強してほしい。また、集団の代表たるものは、制約なしで目標や思想、方針などをきちんと発信してもらってから物事に取り組んでほしい。

 このように思わせる一部の記者や多くの政治家などは、私同様社会不適合と言えよう。