斜に構える頑固

日々思うことを綴る

車の運転に思うこと

 車を運転する人に車社会を語らせたら話が尽きることがない。しばしば酒の肴になることもあるが、意見が対立する点も多く言い争いになりやすいので人を選んだほうがよい。

 近年、ドライバーの運転能力の低下が著しいように思う。まずは速度超過の上昇がある。警察の取締りによるところが大きく、昔は法定(制限)速度プラス5キロ、のちに10キロ、最近では15キロ未満ならセーフといわれている。実際、法定速度を守った走行は車の流れをつまらせることが多い。また、少し狭い生活道路をとんでもないスピードで走る車や、駐車時から急発進する車などをよく見かけるようになった。車の性能の向上に操作能力がついていけないのか。

 次に、車両感覚の低下を挙げる。自転車や原付を運転していると、すれすれで通過する車が多いことに驚く。停止線よりも随分と前に停まる車もよく見かける。駐車場の停め方がおかしいのも増えた。そういえば、一般道で追い越しをする車両をほとんど見なくなった。方向指示器を使わなかったり、指示を出すタイミングが遅すぎる車は確実に増加している。地域差も大きかろうが、「しない」と「できない」は同義である。

 ドライバーへの意識付けの問題だが、法規自体が曖昧な人も多そうだ。再確認する人はどれくらいいるだろう。この際、更新時に取得時同様ペーパーテストを課してみよう。たかだか○✕である。この程度に不安を覚える人間に運転してほしくない。ただし、更新期間は10年ぐらいにして、言葉遊びの問題はなしで。高齢者の免許返納問題や、ドライバーにありがちな自分ルールの解消にもつながるのではないか。社会というものは、ルールが守られればうまくまわり、マナーが加わればより良いものとなると考える。