斜に構える頑固

日々思うことを綴る

同業他社へ移る

 8月から職場を変えた。非正規だが、退職金制度など充実している。前の職場は5年間世話になったが、時給換算すると700円しかない。1つのまとまった仕事をいくらで、という計算なので時間がかかれば更に下がる。以前、自営でやっていたときの仕事と、その時のアルバイト数名を引き受けてくれたこともあり、義理立てていたのだが流石に潮時と判断した。

 社会全体における給料賃金とその変化を考えるとき、上場企業(その内の上位何%か)や公務員(管理職は除く)などから数字を引き出し論じる。中小企業や自営業からは、数字ではなく聞き取りなどの感覚的なものを持ってくる。その実を表しているわけがない。せめて、所得税の納税データを引っ張り出して、単位あたり、単位グループあたりを示してほしいものである。もちろん裏では見ているし声を出さないだけだろう。

 年金を国民年金へ一本化し、厚生年金は国民年金の2口目3口目とし、雇用主の50%負担の廃止。健康保険も同様。天引き制度は住民税の特別徴収を参考に残す。給与所得者にもマイナンバーカードを利用した確定申告を義務化。確定申告に就業時間に関する記入欄を設ける。当期決算時に次期賞与引当金計上を認め、それに対する税制優遇を設ける。などと正規・非正規の壁をなくす制度改革を妄想し、愚痴る。

 初顔合わせでこのような人がいた。

「○○さんですね。△△です。私はここで10年働いています。あと、あなたより年上ですから。」

「はぁ、よろしくお願いします。」

「はい、よろしく。」

人は無意識に他者との位置関係を構築するが、この人は最初の挨拶で完了させた。合理的ではある。話してみると悪い人ではなさそうだが、とにかく語気が強かった。世の中いろいろな人がいるものだ。